
じつは、住宅事業部ができてからまだ2年半ほどしか経っていないんです。私はそれまで商品部にいたのですが、住宅事業部の発足とともに異動し、立ち上げに携わりました。住宅事業部はアドヴァンの新規事業としても期待される部門です。といっても、当初の陣容は、リーダーに加え、私と後輩2名の計4名。しかも、実績のある商業施設やマンションとは異なり、アドヴァンにとっては、いわば未知の分野でした。黙っていても売り上げは立ちませんので、住宅メーカーや販売住宅を販売する不動産会社などを何件も訪問し、提案を行いました。ようやく納品できたのに、不慣れなせいでお叱りをいただくことも少なくなかったですね。ガレージドアやサッシがうまく動かないといったこともありました。雪の降る中、夜中まで取り付けをしたり、修理をしたりしたこともありましたよ。そういうときはチーム全員で行くんです。営業中で外出している者も現場に急行する。「お前のせいだから、お前が一人で行け」ということは、アドヴァンにはありません。困っているときは全員で助ける。それが当社の社風だと思います。振り返ると失敗も多かったけれど、それがいま大きな財産になっていると感じています。


住宅事業部は、現在総勢12名、立ち上げ時と比べると3倍の規模に育っています。実績も着々と積み重ねています。事業部ではいま、ガレージドア、洗面器具などを主力商品として販売しています。ある住宅メーカーのシリーズでは、私が商品化のアイディアを出し、提案したイタリア製の高級ガレージドアが標準装備されています。じっさいに、このガレージドアはよく売れていて、うれしく感じています。都内の多くのエリアは防火・準防火地域です。このガレージドアが木製ということで、クリアしなければならない条件も多く、苦労もありましたが、施主様の「こんなガレージにしたかった」という声を聞くと、その苦労も吹き飛びますね。アドヴァンの強みは、商社でありながらゼロから商品をつくれること。住宅関係の商品も、電圧の変更や、雨が多い気候に対応する商品を海外のメーカーといっしょになって作っています。アドヴァンといえば、石材、タイルというイメージがあるかもしれませんが、住宅の分野でも着実に存在感を増しています。現在、住宅事業部が担当するエリアは関東中心ですが、今後は全国的に広がる手応えを感じています。私がその中心となって、事業をさらに大きく広げていきたいですね。


学生の4年間という短い期間では、自分が何をやりたいのかを見つけるのはなかなか容易ではないと思います。とくに文科系の人はそうではないでしょうか。判断は難しいところですが、そのためにもできるだけたくさん会社を訪問してみることを勧めます。私も就職活動では70社近く回ったんですよ。途中で「もういいや」と思ったらアドヴァンとの出会いもなかったと思います。いっぱい回って、ピンとくる会社を探してほしいですね。
